第3回手組ホイール製作(ロードバイクフロントホイールブルべ用)

引用元:https://3.bp.blogspot.com/-SJDwWx7WIMc/UfIJIgllXZI/AAAAAAAAWdw/CDEPwLxviAk/s800/game_ayatori.png

 第3回は手組ホイールの仮組です。

 

手組ホイール仮組編

1.ハブとリムの向き

 ハブとリムの向きを気にする必要があります。ハブはディスクブレーキのディスクが左側に取り付けられるため向きがあり、リムはアシンメトリック(非対称)なためスポーク穴に偏りがあります。

ハブ進行方向向き

リム進行方向向き

2.スポークのあやの取り方

引用元:https://2.bp.blogspot.com/-CYx2n1Vlk9s/UZYlrfYBqZI/AAAAAAAATTM/AeUgHXsWSfg/s800/undoukai_tsunahiki.png

 今回ディスクブレーキであるためあやの取り方は特定されます。タンジェント組の逆イタリアン組です。なぜそうするかというと、ブレーキがかかった時に特定のスポークに引っ張られ力を掛けたいからです。

 ディスクブレーキはハブに取り付けられたディスクを挟み込むようにブレーキを掛けてハブの回転を止めます。

 ハブとスポークとリムに注目します。ブレーキを掛けるとハブの回転は止まろうとしますがリムは慣性の法則で回転し続けようとします。ハブの止まる力をリムにも伝えるためスポークがリムを引っ張って止める必要があります。

 したがって、リムやハブにかかる力を支えるのがスポークの役割であるためスポークのあやの取り方が大切になってきます。

ディスク側(画像のホイールは以前組んだもの)

反ディスク側(画像のホイールは以前組んだもの)

6本組の由来とスポークの通し方

3.仮組完了

 スポークの通し方とあやの取り方を間違えないように組み上げます。まだスポークはゆるゆるの状態です。

ディスク側

反ディスク側

4.次回予告

 次回第4回はスポークの張りを調節する作業の”縦振れ取り”編をお送りします。

 

以上です。ありがとうございました。

 

参考DVD