第3回は手組ホイールの仮組です。
手組ホイール仮組編
1.ハブとリムの向き
ハブとリムの向きを気にする必要があります。ハブはディスクブレーキのディスクが左側に取り付けられるため向きがあり、リムはアシンメトリック(非対称)なためスポーク穴に偏りがあります。
2.スポークのあやの取り方
今回ディスクブレーキであるためあやの取り方は特定されます。タンジェント組の逆イタリアン組です。なぜそうするかというと、ブレーキがかかった時に特定のスポークに引っ張られ力を掛けたいからです。
ディスクブレーキはハブに取り付けられたディスクを挟み込むようにブレーキを掛けてハブの回転を止めます。
ハブとスポークとリムに注目します。ブレーキを掛けるとハブの回転は止まろうとしますがリムは慣性の法則で回転し続けようとします。ハブの止まる力をリムにも伝えるためスポークがリムを引っ張って止める必要があります。
したがって、リムやハブにかかる力を支えるのがスポークの役割であるためスポークのあやの取り方が大切になってきます。
3.仮組完了
スポークの通し方とあやの取り方を間違えないように組み上げます。まだスポークはゆるゆるの状態です。
4.次回予告
次回第4回はスポークの張りを調節する作業の”縦振れ取り”編をお送りします。
以上です。ありがとうございました。